教会のお守り

カディスに住んでいた時に
(正確にいえば、カディスではなくてチクラナというところなのだけれど)

たまに立ち寄っていた教会がありました。

それはカディスの旧市街にあって、聖ユダ・タダイという聖人を祀ってあります。

キリスト教ではない私には「はて?」と言う感じではあったんですけれどもね。

なんでも奇跡を望むほど困難な状況にある時にお願いする聖人なのだそうです。


キリスト教といえば、一神教でキリストのみって感じがしますが

この聖人のように、色々なものを司る聖人がいて

日本の神社とかと似ているなと思いました。






日本に戻ってきて驚いたことの一つに

神社やお寺を御朱印帳を持って巡るのが流行っていると聞いた時です。

中には外国の観光客の人が御朱印帳を持っているのを見かけたこともあります。

教会は、そのようなものはありませんが

出入りも自由なので、割とたくさんの人が入ってみていきます。

教会の中の彫刻やステンドグラスを見る観光客もいれば、

熱心に祈りを捧げる人も。


そして、教会の中には

パンフレットのようなものが置かれていて、
大抵は聖人の絵が書いてあるカードが置いてあります。

それを持ち帰って、小さな額に入れて飾ったり、
お財布に入れて持ち歩いたり、
まるでお守りのようにしている人も多いんですよ。



そして私も、ずっとここの教会のカードをお財布に入れて持ち歩いています。

いろんなことがあった時に

財布を開けてこのタダイの絵を見ると

なんだか切り抜けて行けそうな気もしてくるし、

そして何より

カディスのあの抜けるような青空と、海風と、太陽と

あっけらかんとした明るいアンダルシアの人たちの顔が思い出されて

なんだか嬉しくなってしまうのです。



Iglesia de San Antonio   
Plaza de San Antonio Cádiz


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